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2018/04/05 00:08

こんにちは、糸島スモークです。

 

この記事では糸島スモークの燻製器「NICC」をなぜ作ったかを紹介します。

 

 

 

 

まず先に注意書きです。

この記事に該当する人は「あーわかるわかる!」と共感して頂けると思いますが、一軒家などで燻製を自由にできる環境の方はそこまで共感を得られないと思っています。

僕が感じていたストレスは全て「賃貸マンションがゆえの」ストレスだったからです。

 

そりゃあ庭でガンガン温燻できりゃこんな苦労はしませんよ!ってやつです。

 

 

如何に効率的に煙を換気扇に吸わせるか.....

如何に部屋に煙を充満させないか....

如何に効率的に多くの食材を燻製できるか...

が今回の自作燻製器のコンセプトでした。

 

そして最後に...

どんな燻製器ならば、まだ燻製をしたことがない人も興味を持ってくれるか...

 

まぁ結果は期待以上のものができて正直市販の燻製器には戻れないってのがオチなんですが。

 

僕が感じていたストレスは主に以下の4つです。

 

①市販の燻製器はガスコンロの上だと安定しない。
市販の燻製器を使用している人ならわかって頂けると思うんですが、底の部分が針金で出来ているとコンロに引っかかってなかなか安定しなくないですか?

こんな感じ。

 

 

これめちゃくちゃ安定しないんですよ。

蓋開こうと思ったら傾いたり、引っかかってなかなかどかせなかったり。

なので、自作燻製器のコンセプトとして

「一口コンロに置いても安定する」という条件が一つできました。

 

なぜ一口でも?二口で安定すればいいじゃないか!?という意見に関しては、

「賃貸マンションの一人暮らしの方は一口コンロの方もいる」とお答えします。

 

コンセプトはぶらさない。絶対に。

 

②鉄製の燻製器は温度が上がりすぎる。
サラリーマンは暇じゃないんです。

 

家に帰っても仕事をしている時もありますし、家に帰ってまで、時間に追われたくない。

燻製している時ぐらいゆっくりテレビを見たり趣味の時間を作りたいものです。

なのに鉄製の燻製器だと

 

温度が上がり過ぎてチーズが溶けてしまうんです。

 

温度計を見ながら温度が上がりすぎないように、温度が上がりすぎたら温度を下げるために少し燻製器を開けてみたりとしてたら、

ずっと燻製につきっきりで、ゆっくりなんて出来ないじゃないですか。

 

なので、時間を最大限に使うためにも、僕は40度を維持できる木製の燻製器を検討し始めました。

 

 

余談ですが、僕はチーズを燻製する時は必ずこういう風に燻製します。

 

 

そうです。縦に並べます。

 

写真は市販の燻製器を使用している時の写真ですが、こうすることで一回の燻製でできるチーズの量が倍以上になるんですね。

効率厨の僕としてはなんとかこの方法を確立させたい!と思ってましたが、鉄製のものだと

温度上がる⇒チーズ溶ける⇒チーズ倒れる⇒全体的に煙が入らない

というなんとも言い難い問題が発生してしまったので、その解決策を見出したかった、というのが2番目の理由です。

 

僕が大量のチーズを燻製したくなった理由とその奮闘記に関しては後日再度記事にまとめます。

 

③そもそも2段の燻製器ってどうなの?
容量の問題ですね。

単純に熱燻に比べ温燻は時間がかかるのに、それを2段の燻製器だと一回にできる燻製の量が少なくないですか?

僕はどうしても3段、そして一口コンロで完結でき、もう少し広い燻製器が欲しかったです。

 

なので、3段はマストでできるだけ広い網を使用するような燻製器の設計が必要でした。

 

こうすることで1週間のおつまみを一気に土日で燻製することも可能になりますし、大人数のホームパーティでも活躍出来ます。

網と網の間は多少狭くてもいいので、できるだけ多くの食材を燻製できるような燻製器を開発しました。

 

④置き場所に困る。
市販の燻製器は大体折りたたみも可能ですし、毎回ちゃんと洗えば、キッチンの隅っこに収納することもできます。

 

ただ、

今から燻製したものをつまみに酒を飲もうって思っている人がそんな片付けなんかするわけないでしょ

 

鉄製のものは使えば使う程油まみれになってベタベタするし、折りたたみ方もなんかイマイチだし...

ってことで僕はほとんどいぶし処を折りたたんで収納したことはありません。

 

僕がめんどくさがり屋なだけかもしれないですが、それぐらい結構めんどくさいんですよ。燻製器洗うのって。

 

なので最後の条件は「簡単に収納できて毎回洗う必要がない」という条件です。

 

条件を解消するために木製の燻製器を選んだ
前述しました条件を満たすために「木製であること」は必須でした。

木製になると当然のこと、熱燻は出来ないのでまさに温燻用になります。

 

温燻ということは熱燻に比べ煙がでるので、できるだけ換気扇に近いところまでの高さで設計する必要があります。

問題が問題を読んでいる状態になっていきましたが、設計に詳しい友人に手伝ってもらい設計図の作成からスタート。

僕はあまり細かい設計などは得意ではありませんので、友人に任すことにしました。

ぶっちゃけ後になって振り返ってみるとこの設計の段階が一番時間かかった気がします...

 

僕が譲れない条件は

 

パーツを解体出来て収納が容易なこと。

高さが50cm以上でできるだけ換気扇に近づけられること。

一口コンロでも安定すること。

3段であること。

 

この条件に決まりました。

 

 

こういう経緯で糸島スモークの燻製器「NICC」は誕生致しました。

 

 

 

お客様の声を参考に今でも随時商品bのブラッシュアップを行っておりますが、燻製を始めてみたい方、自分と同様のストレスを感じてらっしゃる方に手に取ってもらえると幸いです。